菅野 恭平

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Kyohei Kanno

ファイナンスの専門性を活かし、
福島の経済と
サステナブル化に貢献。

菅野 恭平

法人コンサルティング部 調査役

2012年入行。2つの支店を経験したのちに、大手金融機関へ出向。帰任した現在は法人コンサルティング部でファイナンス分野を担当している。

入行10年目に訪れた
外部研修派遣のチャンス。

大学で学んだ地域経済学の知識を、地元・福島の発展に役立てたい。それが私の就職活動の軸でした。政策側からアプローチするために自治体への就職も検討しましたが、マクロな視点から地域を元気にするには金融の力が不可欠だと考え、東邦銀行ならそんな大仕事に挑めると思ったことが入行の理由です。

それ以来、9年間は2つの営業店で融資や渉外業務を担当しました。入行10年目に法人コンサルティング部へ異動が決まり、それと同時に外部研修として大手金融機関へ出向することになりました。この時は驚いたのが本音です。まず、営業店と本部では業務が異なるので、それだけでも大きな変化でした。さらに、外部企業への派遣。営業店時代に経験のないプロジェクトファイナンス業務は、本当に知識ゼロからの挑戦。不安はありましたが、滅多にないチャンスでもありました。特にその頃、福島県内では再生可能エネルギーによる発電事業が活況で、プロジェクトファイナンスのニーズも高まっていました。福島の復興のため、東邦銀行としても私個人としても積極的に取り組みたい思いがあったので、気を引き締めて出向に挑戦しました。

プロジェクトファイナンスの知識はもちろん
仕事に対する姿勢も学び、人脈も築けた。

そもそもプロジェクトファイナンスとは、その名のとおり特定の事業(プロジェクト)に対する融資のこと。事業によって生まれる利益を返済に充てるので、その事業性とリスクをとことん精査し、ファイナンススキームを構築するためには専門的な知識が必要とされます。また、複数の金融機関が手を組んで実施するケースも多く、独自のノウハウも求められます。

私は1年間外部企業への出向によりプロジェクトファイナンスのアレンジメントに携わりながら、その知識とノウハウを身につけていきました。東邦銀行内のOJTではなく、この分野のプロと一緒に働くからこそ学べるものは非常に大きかったです。

人脈を築けたことも大きな収穫。出向先の方はもちろん、他行から私と同じように外部研修として派遣された方や、この分野に詳しい弁護士などの専門家とも交流を深めることができました。また、文化的な面でも刺激を受けました。常に自分の意見を持って発信する姿勢は今でも意識していることです。

出向の1年間は数年分の仕事を経験した感覚で、体力的には大変でしたが、得たものは非常に大きかったです。このようなスキルアップの機会を提供してくれた東邦銀行に、業務を通じて恩返ししたいと思いました。

金融コンサルティングのプロとして
福島における事業や企業活動を支援。

東邦銀行へ戻った現在は、外部研修を通じて得たプロジェクトファイナンスの知識を活かし、コーポレート向けシンジケートローンのアレンジメントや、お客さま個別の課題解決に資するストラクチャリング融資など、高度な金融知識と専門性が求められる仕事に取り組んでいます。東邦銀行のなかでも「金融コンサルティングのプロ」といった立ち位置で営業店のメンバーをサポートする役割なので、日々知識のアップデートが欠かせません。

先日はお世話になった出向先企業と共同で大規模なプロジェクトファイナンスのアレンジに携わりました。風力発電所の建設事業で、数百億円の予算を要する巨大プロジェクト。この事業によって福島に新たな雇用が生まれて経済が活性化するだけでなく、サステナブルな社会づくりにも貢献できます。国による政策の最前線を任されているという誇りも感じました。これは大袈裟ではなく、学生時代に思い描いていた以上の大きな仕事を任せてもらっていると感じます。自分の働きが、福島の人々のよりよい暮らしに貢献している。そう実感できることがとても幸せです。

1日の過ごし方

  • 8:30始業
    メールチェック
  • 9:00エージェント業務
    シンジケートローンのエージェントとして資金及びコベナンツ管理
  • 10:30アレンジメント業務
    プロジェクトファイナンス組成に向けたスキームの策定
  • 12:00昼食
  • 13:00契約書作成
    ストラクチャリング融資の契約書を作成
  • 14:00提案書作成
    お客様向けにシンジケートローンの提案書を作成
  • 16:00顧客訪問
    支店の渉外担当者とともに取引先を訪問し、複数の資金調達方法を提案
  • 17:30終業

PRIVATE

娘と過ごす時間が日々の原動力。

3歳になった娘がいます。週末は家族で公園に出かけたり、リラックスして過ごすことが多いですね。娘の成長を見守ることが私自身の原動力に。若い頃は自分一人のために働いていた感覚ですが、こうして大切な家族ができると、仕事に対する考え方も変わるものですね。どんなに忙しくても踏ん張りがきくのは、かわいい娘のおかげです。