大学で学んだ地域経済学の知識を、地元・福島の発展に役立てたい。それが私の就職活動の軸でした。政策側からアプローチするために自治体への就職も検討しましたが、マクロな視点から地域を元気にするには金融の力が不可欠だと考え、東邦銀行ならそんな大仕事に挑めると思ったことが入行の理由です。
それ以来、9年間は2つの営業店で融資や渉外業務を担当しました。入行10年目に法人コンサルティング部へ異動が決まり、それと同時に外部研修として大手金融機関へ出向することになりました。この時は驚いたのが本音です。まず、営業店と本部では業務が異なるので、それだけでも大きな変化でした。さらに、外部企業への派遣。営業店時代に経験のないプロジェクトファイナンス業務は、本当に知識ゼロからの挑戦。不安はありましたが、滅多にないチャンスでもありました。特にその頃、福島県内では再生可能エネルギーによる発電事業が活況で、プロジェクトファイナンスのニーズも高まっていました。福島の復興のため、東邦銀行としても私個人としても積極的に取り組みたい思いがあったので、気を引き締めて出向に挑戦しました。