新潟の大学へ進学した私は、就職活動ではいろいろと悩みました。そのまま新潟で就職するか、生まれ育った福島へ帰るか、または仙台や関東で働くのか。たくさんの会社の説明を聞きましたが、東邦銀行を選んだ決め手の1つは「人」です。面接の後、人事の方が「五十嵐さん自身の将来を考えて会社を選んでくださいね」と声をかけてくれて、会社の都合より私の人生を思いやってくれたことに、他社にはない温かさを感じたんです。やっぱり福島で働き、地元に貢献したいと心を決めることができました。

今は八山田支店で資産運用窓口を担当しています。主に個人のお客さまに向けて、投資信託や保険などお金の運用に関するご相談を受け付けています。支店のあるエリアには新しい住宅地もあるので、若年層からご年配の方まで幅広い年齢のお客さまがいらっしゃいます。お一人おひとりの資産状況やライフスタイルに合わせたご提案を行うためにも、お客さまとのコミュニケーションには特に注意を払わなければなりません。

まずはお客さまの声にしっかり耳を傾けることが大切。その上で、商品をご提案する際はわかりやすい説明を心がけます。説明の内容や話し方は常にアップデートを繰り返してきました。

資産運用のご提案には広く深い知識が必要です。そのため、日々の情報収集が欠かせません。日経新聞と各証券会社が発信するマーケット情報の確認はマスト。資産運用には法律の知識も必要で、法改正の際には迅速なキャッチアップが求められます。それから、日々の上司や先輩との会話にもインプットがありますし、お客さまとのやりとりから気づきを得ることもあります。学生の頃よりも社会人になった今の方が必死で勉強している実感があります。

知識は努力の積み重ねでしか身につかないので、新人の頃はかなり苦労しましたね。正直にいうと、出勤するのが辛いと感じる日もありました。自信がなかったので、お客さまへのお声がけにも及び腰で。それでも頑張ることができたのは、自分のために越えなければならない壁だと感じたから。苦労しながらも1日1日を積み重ねていくことで、着実に自分のなかに知識が蓄えられ、それによってお客さまに貢献している実感が持てるようになってきた頃、仕事が楽しいと感じられるようになりました。私の提案をお客さまが納得して受け入れてくれると、とてもうれしいです。

今は資産の運用を中心としたご提案を行っていますが、お客さまには資産の相続にお悩みの方も。今後は相続に関する知識も深めて、ゼネラリスト的に幅広くお客さまに貢献できるようになりたいです。

こうして学びながらたくさんのお客さまとお会いできるのは、東邦銀行の看板のおかげ。お金の話題は非常にデリケートなので人には相談しにくいものですが、これまで東邦銀行が築いてきた歴史と信頼があるからこそ、大切なご相談を私にしていただけるのだと感じます。そんな東邦銀行の一員として誇りを持って働く職員たちは真摯に努力する人が多く、私も常に刺激を受けながら成長してきました。

これまでを振り返っても、やはり東邦銀行で働くことを選んでよかったと思います。自分自身の成長や働く楽しさを実感できただけでなく、同期と出会えたことも私の大切な財産。苦しい時も励まし合い、一緒に壁を乗り越えてきた同期たちは、かけがえのない戦友です。それぞれ別の場所で仕事をしていますが、今でもよく連絡を取ります。同期を通じて地域ごとの特色を感じられるのがおもしろくて。これからも仲間と支え合いながら、福島での仕事と暮らしを楽しんでいきたいです。